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(09/07/09 感想を加筆しました)


m-57.jpg
今月のむげにんあらすじだったらいいのにな~
(ちょ それ願望ォォ)

先生なんべんでも言うぞ。いじめはやめなさい。from金八





先月の修学旅行イラストとつながってる感じで。
最後のセリフ以外はあながち間違ってないような気がするんだ(爆)
持ってってませんが。
2コマ目だけが今月号からの模写(すごいどうでもいいコマじゃねーか!)



v-108.jpg


そして今月のヴィンサガあらすじ:
今後こういう展開ないかなー(オイィィィそれも願望ォ!)




上2コマは今月むげにんからの模写モシャ
今月の練造のこのセリフみたいのを
いつかトル子が言ってくれないかなー。
なんだかでもアシェのこと話にも出せないような感じだ…
つかしゃべれるのか…?
相当ショックだったんだなあ…。
むげにん読まれてない方にご説明させて頂きますと
「よかったな」は少し前に練造に言った尸良さんのセリフですよ。
ヴィンサガを無事クランクアップされたアシェさんは
これからも存分にトル子にダメ出ししてればいいよ。



ヴィンサガはまとめやすかったですが
むげにんは今月難しかった…
そんなわけでむげにんの方は長…
ヴィンサガも長いですか(爆)もういつものことです。
すいません。
それでは右下続きからドゾ!

あと拍手もありがとございます!




どうにも最初から総理大臣には違和感があったなー。
いい意味で悪役な感じでいて欲しかった。
人間的にはよくわかりませんが
「閣下」と呼ばれるのがなんとなく好ましかったです。
アニメの殿堂も税金でやるからダメなんだよ。
麻生さんが自費でやったら(できるでしょ)、
原作者の遺族からも原稿の保管・管理を依頼されてるし、
そのうえそこでアニメ漫画好きな無職の方々を雇ったり、
就職あっせんの施設も併設なんかしたら
きっとその方が後世評価されるよ。


やあすいません。
なんでこんな話きりだしたんだっけ…
ああそうそうヴィンサガがね!

ちょwwwソレ目的の奴隷商人出てきた時点で
ええっトル子そうなっちゃうのとか思ったwww
練造とお役目交代かよとかwww
尸良さんが先月衆議院解散(肉体的な意味で)されたので
政権交代…性権交代かよwwwwww

そんなことはありませんでした。
ほっとしたようながっかりなような(おい)


新キャラのエイナルさん登場。
奴隷商人に売買されてる途中の若い奴隷のおにいちゃん。
これは好きになれそう。
余談ですが冒頭で病気にかかった女奴隷(一瞬アンかと思った…違うよね;)
を商人がポーンと海に放っちゃうの、こういうの久々に出ましたな。
こう、フライパンのパンケーキをぽんっと放る感覚で
人を海に投げ入れちゃう感じの。
こういう非人道的行為を割りと日常行為ぽく描く描き方って
なかなか難しいと思います。
その事実に対する包容力と冷めた目線を同時に持ってないと、
ただ人を放るだけの絵か、ただの残忍な絵になってまう。
幸村センセ作品で注目してる描き方の一つです。


 さてエイナルさんは割と感じのいいご主人に買って頂いて、
デンマークの田園地帯に連れていかれました。
エイナルさんの仕事場は広大な森。
ここを開拓してまた小麦畑にするとか。
そこで斧をふるっていたのが奴隷として雇われていた我らがトルフィン。
おおお!!!奴隷篇開幕です。

トル子かわいいかったです…さすがヘルガさんの息子。
髪がだいぶ伸びて、
ヘルガさんにヒゲが生えた感じでした(それってかわいいのか)
わーやばい、これは楽しみだー!

ところで私は今月ラストのトル子みたいな、
幸村センセの描かれる疲れた人間の表情が
いい意味で怖くて(プラネテスのある時期のハチマキはもちろん、
それ以上に宇宙白血病に罹った元宇宙飛行士のオッサンの顔とか)
毎回注目してますが久々にきましたな…
なんかの雑誌でアシェラッドは常に疲れてる、とインタビューで答えられてるんですが
キャラを描かれる時に幸村センセは「疲れてる」ってキーワードをすごく
重要視してんじゃないかと思ってます。
疲れるほどそれだけたくさんの出来事に遭遇してるのでしょうから、
「疲れた顔」を描くことでそのキャラの深い人生を表現できるわけか、と
ふと思いました。

 


そんでむげにん。
先月まさかただ練造を説得はないだろうと言ってたら
練造、説得どころか説教されてました(爆)
ちょっと長いよー。

 

とりあえず今月の萌え所は
・練造、尸良は呼び捨てorあいつ
・なんと父ちゃんのことより尸良のことばっかしゃべる
・「尸良は…死んだよ…独りで」
・「ボロ屑になるまで戦って、こいつ(卍)の周りにはこんなに人がいるのに、あいつは独りで…」
・「何だか判らないけど…それはあんまりだなあ…と思って」

独りじゃないよ、お前がそばにいてくれたじゃないか。

仇討ちはもうやめろという尸良の遺言を汲んだのか、練造は
卍は殺さないが、両腕を斬ってそれで生きていってもらうと言います。
彼にしてみればすごい譲歩です。
当たり前ですが皆さんよってたかって拒否します。
練造、ホラこれだよ…みたいに呟いて「なんでみんなこいつばっか心配するんだよ」と叫びます。
こいつだって何人も殺してるじゃないかと。
尸良の死に様を懸命に語り、それでも卍ばかりが守られることがあんまりにも悔しいらしい。


尸良のことをこうやって考えてくれたのは嬉しかったです。
「あの男のことなんて好きでもなんでもなかった」
「死ねばいい、殺してやるとずっと思ってた」はずなのに、
 尸良の形見となった刀を見つめ、
あの男にこみあげるはずのない感情が迸るのをこらえるかのように
ぎゅっと刀を握り締め、
「あいつは…一人で…」の一連のセリフ言ってる時のコマがもう本当に悲しそうで。
おまいほんとにいい子だなー…

それを受けて凛ちゃんOK出します。と言いつつ卍を庇い、
練造の父・新夜を殺してもらったのは私だから
私の腕を斬れと言います。
描かれてませんが恐らくは、そういうことだから、卍は
尸良や新夜と違って外道じゃないのよと言いたいのでしょう。
頼んだのは私だから私が悪い、とも言いたいのかもしれません、
たぶん。その割には、
凛がもうちょっとすまなそうな顔してもよかったんじゃ…
ちょっ…と え ら そ う な?
気のせいかな。でもよくそう言われてますよね。

それ以前に
どうにも練造はそういう話をしてるわけではないような気がしますが、
皆さん尸良の壮絶死に関してはノーコメでしたので(爆)
まあメインキャラからのフォロー票0!ありがとうございますされてこそ
我らが尸良さんですし(苦笑)
話の主旨はそっちじゃないからそれはいいんですが、
まあきっと、そんな感じで練造が尸良を悼んでいるのがピンとこないでしょうから
凛達の頭の中では新夜の話にシフトされたんでしょうね。


最終的に襲いかかってきた練造をみんなで投げ飛ばしたり床に叩きつけて止め、
座らせていろいろ話し始めます。
仇討ちはよくないとか。それ尸良さんが既に話してましたが。


そんで凶さんが逸刀流の名を刻んで江戸に帰れと言います。
そして新夜が逸刀流だったこと、
凛の家を襲った集団の一人とだけ教えて(陵辱云々はなし)
戻ったらいつかは己とかこの忍とか誰かしら教えてくれるから
それを聞いてから卍たちを許すか否か、
誰が許されるべきか、
そしてお前の親父の命の価値を決めろ、
だからお前はこのまま江戸に帰れ、
何年経っても卍の旦那は今と同じ姿で現れてくれるさ…で
おしまいでした。
再来月休載、代わりに読みきり。




私の文章のせいもありますが
おそらくいろんな意味でツッコミ所満載で、
ネット各所でも賛否両論な今月号ですが
わざとなんじゃないかと思ってます。
ていうかわざとであってくれ。




表現が難しいんですが、
「そういう」風に描いてしまう作家さんもいましてそれはいいんですが、
沙村センセは「そういう」作家さんじゃないと思ってます。


恐らくいつもの流れなら、たとえば
本題でなくとも敵方の死を悼む少年がそばにいたら、
仇とはいえ破傷風になった天津を気遣い、
不死解明篇で命の重さを感じた凛なら、
尸良や新夜のためには無理でも、
せめて練造のために、共に悼む描写が僅かでもあったはずです。
最終章ですし、話を総括する役割のある主人公なのですから、
尸良や新夜の死を悼んでも、まあやり過ぎではない、とも
私は思います。


それをあえてしなかった。
しかもちょっと唐突に新夜殺したのは私だと言わせる。
仇討ちから一歩退いた練造とは対照的に、
凛はあくまで仇討ちに拘っている描き方をしてます。
まるで未だ仇討ちにとらわれているかのように。


また上の悼む悼まないの話で言えば、
これは今回の敵が尸良だからできたことでもあります。
その背景には、やはり凛や凶が許すことのできない新夜もいます。
同情の余地を(凛は)挟むことのできない悪人達。
他の同情できそうな悪人だったら
こんな凛達は描けなかった。
そして読者側に残ったこの違和感。
この場合、敵がかつて何をしたからとかは関係なく、
主人公達がどう対応したかが大事だとよくわかります。


結果なぜか、凛達に反感を持ってしまいそうなこの演出。
対して、その尸良に関してはこの数ヶ月かけて、
これも良い意味でわざとらしいくらい
温かさすら垣間見えた人間らしい表情が描かれてきました。
その後だから余計に凛達の対応が冷たく見えるのでしょう。
なぜか尸良帰ってきてくれと思ってしまう。
ちょっと凶さんの後ろ頭はたいてくれと(爆)
その両者の間にいる練造の抱く疑惑は、
そのまま読者の抱く疑惑な気すらしてきます。



どうにもその三者三様を並べて
ニヤついている沙村センセの顔が浮かんでなりません(爆)
今も沙村センセが「計画通り」と笑って
私はセンセの掌の上で弄ばれているのだと思うと
ハァハ…プンスカするのも悔しいもんです。



再来月その凛達があっと驚くような展開があるのでしょうか。
私は「ほんとうに赦されるべきは誰なのか」というセリフに
期待しているのですが…。

それに関係しますが陵辱のことは説明されていません。
しなくても問題ありませんし、あまりにも酷だからいいんですが
沙村センセなら練造が知ってしまう描写をしそう…
酷だからこそ;

センセがSだからとかでなく、「ブラッドハーレーの馬車」を
読んだ時もそう感じたのですが、
真相が酷であればあるほどキャラクターを立ち向かわせ、
キレイごとで物語を終わらせない作家だと
思っているからです。
今回もいろんな意味でキレイに終わってますが
まさかこのまま終わるわけが…と期待してるわけです。
練造が尸良に抱かれ続けた意味も活かされるかもしれません。
(これに関してはもっと活かされる要素があると思ってますが)
彼は過去にそんなことがあっても
新夜が良き父親であったことを知っていますし、
同じことをした尸良が自分を気遣う様をも目撃しているのですから。
尸良が練造を抱き続けたのは腐女子狙いだけでも、
尸良の残虐性を表現するためだけでもないと思ってるのですけど。



あとは身をひさいでまで復讐を誓っていた少年が
果たしてこのまま黙って江戸に帰るのか、
恐らく凛達は宗理先生の所へ行けと言いそうですが
(この子のためにはそれが一番いいが)
そこまで憎んでいた仇に世話されることを易々と
受け入れられるのか。
ここでなにかひと悶着あるんじゃないかと期待。




ただ絵的に見ると、あまりそう伺えなくもあります…
キレイに終わっていると言えばキレイに終わってますし、
恐らく「あること」を凛達が気づくには
尸良も死んだ今、誰も卍達を追う者もいないし
あとは練造だけなのですが、
練造の絵などからあまりそういうのが伺えない…
なにかしらそういう「引き」を匂わす演出があるはずですが。
まあこのまま終わっても問題ないといえば
問題はないのです。

 

しかしここで凛達少々アプローチの仕方を変えないと、
ほんとに仏像とか歴史の勉強しないで
みんなで仲良くカップル作って帰ってきた
高校生の修学旅行になってしまう恐れが(爆)


どうなるんだろ…
大げさでなく、
過去の業を思い出す的な、
まるで自分達の鏡を見ている的な意味で
二度と会いたくなかった尸良と練造が
揃って卍と凛の前に現れたこと、
同時に、作品中割と中立の立場にいる
凶、目黒、たんぽぽの3人が立ち会っていることは
普通に意味があることだと思っていたのですが。
そんなこともなく普通に終わってしまった今月。
そんなに深読みだったかな…
これまでずっと読んできて、
無駄に大げさなこともしなければ
無意味なことも描かない、
スマートな作家さんだからそう深読みしたつもりも
ないんだけど。


ていうか…


あんだけ頭痛頭痛言っておいて結局頭痛はなんだったんですかー;

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