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今月の神父の話
あれ「だからみんな立場が違うだけなんだからね?」ってことじゃないのかなあ。
差別て言葉使うから遠回しすぎなんだけどね。
差別と言えば差別ではあるしね。



ラグナルさんはどうしても王子生かしたかったし、
トールズ暗殺の際の件もトールズさんにとってトルフィンが大事なように
ビョルンにとってアシェは大事な人間なわけだからあの行動だし、
もし村人が追い出すの必死になって成功してもその兵団が犠牲になるわけだし、

物語は略奪からトールズ暗殺まで
『AがB(またはA自身)のためにCを殺す』という公式をひたすら用いて
話を展開していきますが
だからみーんなこの公式にあてはまっちゃうんですよね。
つまりみんな一緒。
答えの出ない公式ですけど。



だから人間みんな立場が違うだけでみんなおんなじなんだから、
例えばあいつはこうだからとかで憎むのはやめなさいよ、
とくに王様になるなら、王てのははそのいろんな立場の人間を見つめていかなきゃならんから。
(なんか王道を説いてるんじゃないかって気がする)
てな話なんかなとか思ったけど。



愛の本質が死で、
雪や風が、愛だっていうのは、
どれも平等に人に吹きさらしていくものだからってことだろかと思いますが
だから誰かだけを慈しんだり憎むんじゃなくて
平等にただその人のそばに在りなさいってことかなあとか。

来月以降を読み進めてかなきゃ見えてこないので取らぬ狸の皮算用なわけですが。

話飛びますが
プラネテス読んだ時思ったんだけど
この人が言ってる「愛」って
『それをやっちゃあオシマイよ』って寸止めする力のことですよね。

ここでハキムを殺せば惨事は止まる、まあそれは確かに言えてる。

でもそれをやっちゃあ、ねえ?

人間それで全て問題を解決してきたとしたら、とっくに絶滅してた、
そうじゃなかったから、これまで人間は続いてきたわけで
つまり「そうじゃない何か」が、あるんですよ、人間には確かに。
「そうじゃない何か」に至る前、つまり、
『待て待て待て、あんたそれやっちゃ台無しだよ』って止める力が、
この人の言う『愛』なのかなあ、と思って読んできたんですけど。




だから王子はアシェが犯人と気付いてもトル子みたくはならないんじゃないかなあ…。
アシェがそうやって人を殺す人間なんだなと認識はする。
「する」だけで、復讐したるーとかにはならなさそうな。

「復讐したる」に至っちゃう人間の造形は
既にトルフィンで現在進行形で描いてますしね。

トルフィンもあれ小さな自分ではどうにもできない、
みんないろんな立場があってあんな事態になっちゃったんだよてことに気付くといいんですがね。
いやもう気付いてるでしょうねあんな形で夢に父上が出てくる時点で。

それを踏まえて、改めてトールズさんのしたことはものすごいことだったんだなあというわけなのかしらねえ。
敵も味方も分け隔てなく救ったのだもの、
まるで雨や雪が全てに分け隔てなく降り注ぐようにね。


あまり形になってないな…。
すんません反論、意見大歓迎ですむしろののしって ああ(変態)
なんか自分でも言い切れてなくてムズムズしてるんで。
読みづらいわ!!あまつさえ読み☆づらいわ!!

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